新じゃがと普通のじゃがいもの違いは?皮・保存・向く料理をやさしく解説

旬の食材

春から初夏にかけて、スーパーで「新じゃが」を見かけることがあります。

見た目は普通のじゃがいもと似ていますが、手に取ると皮が薄く、どこかみずみずしい感じがありますよね。

保育園でも、季節の食材として新じゃがを使うと、子どもに「春に出てくるじゃがいもだよ」と話しやすいです。

じゃがいもは一年中見かける身近な食材ですが、新じゃがには新じゃがらしい特徴があります。

今回は、新じゃがと普通のじゃがいもの違い、保存のしかた、向いている料理を、家庭でも保育の場でも使いやすい言葉でまとめます。

新じゃがは、春から初夏に出回るみずみずしいじゃがいも

新じゃがは、収穫してから貯蔵せず、比較的早く出荷されるじゃがいもです。

そのため、皮が薄く、水分が多く、みずみずしい食感を楽しみやすいのが特徴です。

普通のじゃがいもは、収穫後にしばらく貯蔵されてから出回るものも多く、皮がしっかりしていて、料理によってはほくほく感を出しやすいです。

新じゃがは「じゃがいもの春バージョン」という感じで伝えると、子どもにも分かりやすいかもしれません。

保育園では、難しい説明よりも、

「春に出てくる、皮がうすいじゃがいもだよ」

くらいの言い方の方が、子どもには伝わりやすいです。

新じゃがと普通のじゃがいもの違い

皮が薄く、皮ごと使いやすい

新じゃがの大きな特徴は、皮の薄さです。

普通のじゃがいもより皮がやわらかく、よく洗えば皮ごと料理に使いやすいものもあります。

ただし、皮ごと食べる場合でも、芽や緑色になった部分がある場合は取り除くことが大切です。じゃがいもの芽や緑色の部分には、ソラニンやチャコニンという天然毒素が多く含まれることがあるためです。農林水産省も、芽とその周辺、緑色になった部分を十分取り除くよう案内しています。

子どもに出す場合は、「皮ごと食べられることもあるけれど、緑になっているところや芽は食べないよ」と、短く伝えるくらいで十分です。

水分が多く、ほくほくよりしっとり

新じゃがは水分が多く、みずみずしい食感があります。

食品成分データベースでも、「新じゃがいも」の水分は100gあたり81.1g、「じゃがいも・皮なし・生」は79.8gと示されています。大きな差として覚えるより、「新じゃがはみずみずしさを楽しむじゃがいも」と考えると使いやすいです。

そのため、新じゃがはほくほくに仕上げる料理よりも、皮つきのまま焼く、蒸す、煮るなど、みずみずしさを生かす料理に向いています。

反対に、粉ふきいもやコロッケのように、ほくほく感をしっかり出したい料理では、普通のじゃがいもの方が使いやすいこともあります。

長期保存にはあまり向かない

新じゃがは水分が多い分、普通のじゃがいもより長期保存にはあまり向きません。

買ったら、できるだけ早めに使う方がおいしく食べやすいです。

保存するときは、光が当たらない涼しい場所に置きます。じゃがいもは光に当たると緑色になりやすく、緑色になった部分にはソラニンやチャコニンが多く含まれることがあります。厚生労働省の資料でも、光に当たって緑色になった部分や芽には注意が必要とされています。

家庭では、買いすぎず「旬のうちに数回楽しむ」くらいがちょうどいいと思います。

新じゃがに向く料理、普通のじゃがいもに向く料理

新じゃがは、皮の薄さとみずみずしさを生かす料理に向いています。

たとえば、

・皮つきのまま蒸す
・小さめの新じゃがを甘辛く煮る
・オーブンやフライパンで焼く
・肉じゃがにして、しっとり感を楽しむ
・味噌汁やスープに入れる

などです。

特に小さめの新じゃがは、見た目にも季節感が出やすいです。

一方で、普通のじゃがいもは、

・コロッケ
・ポテトサラダ
・粉ふきいも
・マッシュポテト
・カレーやシチュー

のように、ほくほく感や形のくずれ方を使う料理にも向いています。

もちろん、新じゃがでもカレーや味噌汁に使えます。

ただ、「新じゃがは保存より旬のうちに食べる」「皮の薄さやみずみずしさを楽しむ」と考えると、使い分けがしやすいです。

子どもに伝えるなら「春に出てくる皮の薄いじゃがいも」

子どもに新じゃがの話をするときは、難しい説明をしなくても大丈夫です。

たとえば、こんな声かけが使いやすいです。

「これは新じゃがっていう、春に出てくるじゃがいもだよ」

「皮がうすくて、いつものじゃがいもよりみずみずしいんだよ」

「じゃがいもにも、季節によって出てくるものがあるんだよ」

このくらいの言い方でも、子どもには十分伝わります。

食育というと、由来や栄養をしっかり説明しなければと思うこともありますが、子どもにとっては「いつものじゃがいもと少し違う」と感じることも大切です。

給食で出したときに、「これ春のじゃがいもなんだよ」とひとこと添えるだけでも、季節の話につながります。

「保育園では、皮つきで出すと『皮がついてる』と気づく子もいます。そこから『これは春に出てくる新じゃがだよ』と話すと、いつものじゃがいもとの違いに少し興味を持ってくれることがあります。」

保育園や家庭で季節の話につなげやすい食材

新じゃがは、行事食ほど特別感が強い食材ではありません。

でも、だからこそ家庭でも保育園でも使いやすいです。

たけのこや山菜のように苦みや香りが強い食材より、じゃがいもは子どもにとってなじみやすい食材です。

カレー、ポテトサラダ、味噌汁、肉じゃがなど、普段からよく出会う食材なので、「いつものじゃがいもにも、春に出てくるものがあるんだよ」と話しやすいんですよね。

春の献立に入れやすいのも、新じゃがの良いところです。

特別な行事食にしなくても、いつもの汁物や煮物、焼き物に使うだけで、献立の中に季節感を入れられます。

給食だよりに短く書くなら、こんな言い方も使いやすいです。

新じゃがは、春から初夏にかけて出回る、皮が薄くみずみずしいじゃがいもです。いつものじゃがいもとの違いを、見た目や食感から感じてみましょう。

保育園でも、子どもは最初から「新じゃが」と分かって食べるわけではありません。

でも、「皮がついてる」「小さいじゃがいもだね」「いつものじゃがいもと違うね」と、見た目に気づくことがあります。

そこから「これは春に出てくるじゃがいもだよ」と話すと、季節の食材の話につなげやすいです。

こういう小さな気づきも、食育のひとつなんですよね。

保存と安全面で気をつけたいこと

新じゃがに限らず、じゃがいもを扱うときは、芽や緑色の部分に注意します。

家庭で気をつけたいことは、次の3つです。

・芽が出ていたら、芽のまわりも含めて取り除く
・緑色になった皮や部分は、しっかり取り除く
・苦みやえぐみを感じたら食べない

農林水産省は、じゃがいもの芽があれば周囲も含めて取り除き、緑色の部分があればその部分がなくなるまで皮をむくよう案内しています。苦味やえぐみを感じた場合は、それ以上食べないことも大切です。

また、小さい子どもに出すときは、食べやすい大きさにします。

新じゃがは小さくてかわいい形のものもありますが、丸ごとだと子どもには食べにくい場合があります。

給食や家庭では、年齢に合わせて半分に切る、ひと口大にする、やわらかく加熱するなど、食べやすさも見ておくと安心です。

家庭で楽しむなら、無理に特別な料理にしなくても大丈夫

新じゃがは、手の込んだ料理にしなくても楽しめます。

よく洗って、蒸したり、焼いたり、味噌汁に入れたりするだけでも十分です。

家庭では、

「今日は春のじゃがいもだよ」

「皮がうすいから、よく洗って使っているよ」

「いつものじゃがいもと食感が違うかな?」

くらいの会話ができれば、十分季節を感じられると思います。

食育は、特別なイベントにしないとできないものではありません。

いつもの食卓で、少しだけ食材の話をする。

それだけでも、子どもにとっては「食べものにも季節があるんだ」と知るきっかけになります。

保育園栄養士としてのひとこと

新じゃがは、派手な行事食ではありませんが、献立の中で季節を伝えやすい食材です。

特別な食育活動をしなくても、給食や家庭の食卓で「これは春に出てくる新じゃがだよ」とひとこと添えるだけで、子どもにとっては季節を知るきっかけになります。

子どもにとってじゃがいもは、カレーやポテトサラダ、味噌汁などでよく出会う身近な食材です。

だからこそ、「いつものじゃがいもと少し違う」「皮が薄い」「食べた感じが少ししっとりしている」など、見た目や食感の違いに気づきやすいところがあります。

食育というと、由来や栄養をきちんと伝えなければと思うこともあります。

でも、実際には「なんかいつものじゃがいもと違うね」「春のじゃがいもなんだね」と感じる経験も、とても大切だと思います。

由来を覚えることよりも、食材の見た目や食感に気づくこと。

それが、子どもにとって季節の食べものに親しむ第一歩になるのかなと感じています。

まとめ

新じゃがと普通のじゃがいもの違いをまとめると、次の3つです。

・新じゃがは皮が薄く、みずみずしい
・普通のじゃがいもより長期保存にはあまり向かない
・皮つき調理や、蒸す、焼く、煮る料理に使いやすい

ただし、じゃがいもの芽や緑色の部分は、新じゃがでも普通のじゃがいもでも取り除きます。

小さい子どもに出すときは、食べやすい大きさにすることも大切です。

新じゃがは、春から初夏にかけて楽しめる身近な旬の食材です。

特別な料理にしなくても、「今日は春のじゃがいもだよ」と話すだけで、家庭でも保育園でも季節の食育につながります。

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