梅雨の時期に気をつけたい食中毒|家庭でできる基本のポイント

食材の選び方・保存

梅雨に入ると、気温も湿度も上がってきます。
この時期になると、家庭でも「作り置きは大丈夫かな」「お弁当に入れてもいいかな」と迷う場面が増えますよね。

保育園でも、梅雨から夏にかけては衛生面への意識がぐっと高くなります。
怖がりすぎる必要はありませんが、いつもの調理や保存を少し丁寧に見るだけでも、食中毒予防につながります。

この記事では、梅雨の時期に家庭で気をつけたい食中毒予防の基本を、手洗い・加熱・保存・作り置きの扱いを中心にまとめます。

梅雨の時期は、食中毒に気をつけたい季節です

食中毒は一年中起こりますが、梅雨から夏にかけては特に注意したい時期です。

気温や湿度が高くなると、食べ物についた細菌が増えやすくなります。
台所に置いたままの料理、冷めるまで時間がかかったおかず、前日の残りものなども、いつもより扱いに気をつけたいところです。

「昨日と同じようにしていたから大丈夫」と思っていても、季節が変わると食べ物の傷みやすさも変わります。

家庭では毎日忙しいので、完璧にするのは難しいです。
でも、梅雨の時期は少し早めに衛生面を意識しておくと安心です。

食中毒予防の基本は「つけない・増やさない・やっつける」

食中毒予防の基本は、大きく分けると次の3つです。

・菌をつけない
・菌を増やさない
・菌をやっつける

難しく聞こえるかもしれませんが、家庭で考えるなら、手を洗う、早めに冷蔵する、しっかり加熱する、ということです。

特別な道具や難しい知識がなくても、基本を押さえるだけで予防につながります。

保育園でも、この基本はとても大切にしています。
手洗い、温度、時間、保存状態。どれも当たり前のようですが、梅雨から夏は特に「いつもより少し丁寧に」が大事なんですよね。

手洗いは、調理前だけでなく途中でも

食中毒予防でまず大切なのは、手洗いです。

調理を始める前はもちろん、生の肉や魚、卵を触ったあと、野菜を扱う前、盛りつける前、食事の前にも手を洗いたいところです。

特に子どもがいる家庭では、調理の途中でおむつ替えをしたり、鼻を拭いたり、別の用事をはさんだりすることもありますよね。
そういうときは、もう一度手を洗ってから調理に戻ると安心です。

「さっき洗ったから大丈夫」ではなく、場面が変わったら洗う。
これくらいの意識で十分だと思います。

肉・魚・卵は中心までしっかり加熱する

梅雨の時期は、加熱も大切です。

肉、魚、卵を使った料理は、表面だけでなく中心までしっかり火を通します。
見た目だけでは判断しにくいこともあるので、厚みのある肉や大きめの魚、ハンバーグのような料理は特に注意したいです。

電子レンジで温めるときも、中心がぬるいままにならないようにします。
途中で混ぜたり、向きを変えたり、少し時間を置いて熱をなじませたりすると、温まり方のムラを減らしやすくなります。

子どもに出す料理では、「大人なら気にしないくらい」でも、少し丁寧に確認したいところです。

作った料理は、冷まし方と保存の仕方に注意する

作った料理を保存するときは、冷まし方も大切です。

熱い料理をそのまま大きな鍋で置いておくと、冷めるまでに時間がかかります。
その間に、細菌が増えやすい温度帯に長く置かれてしまうことがあります。

作り置きや残りものを保存する場合は、浅い容器に小分けして、できるだけ早く冷めるようにすると扱いやすいです。
粗熱が取れたら、清潔な容器に入れて、早めに冷蔵庫へ入れます。

「完全に冷めるまでずっと室温に置く」よりも、長く出しっぱなしにしないことを意識したいですね。

家庭では、夕食後に片付けながら保存することも多いと思います。
忙しい時間帯ですが、梅雨の時期はここを少し丁寧に見るだけでも安心感が違います。

作り置きは「早めに食べる」が基本です

作り置きは、家庭ではとても助かります。
毎回一から作るのは大変ですし、前日の残りを翌日に使えると、食事の準備もぐっと楽になります。

ただ、梅雨から夏にかけては、作り置きの扱いには注意が必要です。

冷蔵庫に入れたからといって、ずっと安全というわけではありません。
冷蔵庫は菌の増え方をゆっくりにする場所であって、すべてを止める場所ではないからです。

作り置きは、清潔な容器に入れる、早めに冷蔵する、食べる前にしっかり再加熱する、そして早めに食べきる。
この基本を大切にしたいです。

におい、見た目、保存状態に少しでも不安があるものは、無理に食べないようにします。
「もったいない」と思う気持ちはありますが、子どもに出すものなら特に、迷ったら食べない判断も大切です。

冷蔵庫を過信しすぎない

梅雨の時期に気をつけたいのが、「冷蔵庫に入れてあるから大丈夫」と思いすぎることです。

冷蔵庫はとても便利ですが、入れれば何でも長持ちするわけではありません。
ドアの開け閉めが多い、食品を詰め込みすぎている、熱いものをたくさん入れるなどが重なると、庫内の温度が上がりやすくなります。

また、肉や魚の汁が他の食品につかないようにすることも大切です。
生の肉や魚は袋や容器に入れて、下の段に置くと、汁が他の食品にかかりにくくなります。

冷蔵庫は「安心のための場所」ではありますが、「入れたら何日でも大丈夫」という場所ではありません。
梅雨の時期は、早めに食べる、詰めすぎない、保存状態を見る。この3つを意識したいですね。

子どもがいる家庭で特に気をつけたいこと

子どもは、大人よりも食べる量が少なく、体調の変化にも気づきにくいことがあります。

少し体調が悪そうな日、食欲がない日、下痢や吐き気がある日などは、無理にいつも通りの食事にしなくても大丈夫です。
気になる症状がある場合は、家庭の判断だけで無理をせず、必要に応じて医師など専門家に相談してください。

また、子どもに出す料理は、食べやすさだけでなく、衛生面も見ておきたいです。

たとえば、お弁当に入れるおかずはしっかり冷ましてから詰める。
水分が多いものは傷みやすいので、梅雨の時期は入れ方を考える。
前日の残りを使う場合は、保存状態と再加熱をしっかり見る。

どれも特別なことではありませんが、子どもに出すものだからこそ、少し慎重なくらいでちょうどいいと思います。

保育園栄養士として感じること

保育園でも、梅雨から夏にかけては衛生面への意識が高くなります。

調理室では、手洗い、温度管理、保存時間、器具の扱いなど、いつも以上に確認する場面が増えます。
家庭と保育園では環境が違いますが、「気温と湿度が上がる時期は、いつも通りで済ませにくい」という感覚は同じです。

保護者の方からも、「前日の残りを入れてもいいですか」「作り置きはどのくらい気をつけたらいいですか」と聞かれることがあります。

私は、家庭では完璧を目指さなくていいと思っています。
ただ、梅雨の時期は「早めに冷やす」「早めに食べる」「不安なものは食べない」だけでも、かなり意識が変わります。

食中毒予防は、怖がるためのものではありません。
家族が安心して食べるために、いつもの台所を少し見直すもの、というくらいで考えると続けやすいです。

まとめ

梅雨の時期は、気温や湿度が上がり、食中毒に気をつけたい季節です。

家庭で意識したいポイントは、次の3つです。

・手洗いをこまめにして、菌をつけない
・作った料理は早めに冷まして保存し、菌を増やさない
・肉、魚、卵、作り置きはしっかり加熱して食べる

そして、冷蔵庫を過信しすぎないことも大切です。
におい、見た目、保存状態に少しでも不安があるものは、無理に食べないようにしましょう。

梅雨の食中毒予防は、特別なことを増やすというより、いつもの調理や保存を少し丁寧に見ることから始められます。
家庭でも保育園でも、早めに意識しておくと安心です。

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