お弁当の保冷グッズは何を選ぶ?家庭で使いやすい保冷バッグ・保冷剤の考え方

食材の選び方・保存

暑くなってくると、お弁当の保冷バッグや保冷剤をどう選べばいいか迷いますよね。

「保冷バッグは必要?」「保冷剤は何個入れる?」「抗菌シートも使った方がいい?」と、家庭でも気になるところだと思います。

保育園でも、暑い時期の食べ物の扱いはかなり気をつける部分です。お弁当の日があると、保護者の方から保冷について聞かれることもあります。

この記事では、ランキング形式ではなく、家庭で無理なく使いやすい保冷グッズの選び方をまとめます。

お弁当の保冷グッズは、何をそろえればいい?

お弁当の保冷グッズとしてよく使われるのは、次のようなものです。

・保冷バッグ
・保冷剤
・保冷剤を入れやすいお弁当箱
・抗菌シート
・保冷ランチベルト
・小さめの保冷ポーチ

どれも便利ですが、全部そろえれば安心というわけではありません。

大切なのは、食べるまでの時間や持ち運び方に合っているかどうかです。

たとえば、家を出てすぐ冷房のきいた場所や冷蔵庫に入れられる場合と、屋外に近い環境で長く持ち歩く場合では、必要な対策が変わります。

高いものを買うよりも、家庭で毎回使いやすく、洗いやすく、忘れずに続けられるものを選ぶ方が現実的です。

まず大切なのは、グッズより「食べるまでの環境」

保冷グッズを選ぶ前に、まず見たいのは「お弁当を作ってから食べるまで、どこに置くか」です。

お弁当は、温かい場所に置いておくと細菌が増えやすくなります。農林水産省でも、長時間持ち歩くときは保冷剤や保冷バッグを使い、冷蔵庫やなるべく涼しいところで保管することがすすめられています。

つまり、保冷グッズは「これさえ入れれば絶対安心」というものではなく、温度が上がりにくい環境を作るための補助です。

朝作ったお弁当をしっかり冷ましてから詰めること、食べるまで長時間常温に置かないこと、暑い場所に置きっぱなしにしないことも同じくらい大切です。

家庭では、ここを完璧にするのは難しい日もありますよね。だからこそ、「うちの場合は何時間くらい持ち歩くのか」「園や学校でどこに置くのか」を先に考えると、選びやすくなります。

保冷バッグは、持ち運び時間と入れやすさで選ぶ

保冷バッグを選ぶときは、まずお弁当箱が無理なく入る大きさかを見ます。

ぴったりすぎるバッグは、保冷剤を入れるスペースが足りなくなることがあります。お弁当箱、保冷剤、必要ならカトラリーや小さなデザート容器まで入れて、少し余裕があるくらいが使いやすいです。

もうひとつ大事なのは、口が大きく開くことです。

朝の忙しい時間に、お弁当箱を斜めにしないと入らないバッグだと、汁もれや崩れが気になります。子どもが自分で出し入れする場合も、開けやすい形の方が扱いやすいです。

保育園でも、子どもの持ち物は「大人が見て便利」だけでなく、「子どもが扱いやすいか」も大事になります。

小さい子の場合は、ファスナーが固すぎないか、持ち手が持ちやすいかも見ておくと安心です。

保冷剤は、大きさと入れる場所を考える

保冷剤は、大きければよいというより、お弁当箱に合った大きさを選ぶのが使いやすいです。

小さすぎると保冷力が心もとないことがありますし、大きすぎるとバッグの中でお弁当が傾いたり、子どもが持ちにくくなったりします。

家庭では、薄型の保冷剤をいくつか用意しておくと使いやすいです。

お弁当箱の上にのせる、横に入れる、保冷バッグのポケットに入れるなど、バッグの形に合わせて使えます。

農林水産省の資料でも、暑い時期や十分に冷ますことが難しい場合は保冷剤の活用が紹介されています。保冷剤を入れられるお弁当箱も、選択肢のひとつです。

ただし、保冷剤を入れているからといって、温かいおかずをそのまま詰めてよいわけではありません。

ごはんやおかずが温かいままふたをすると、蒸気がこもって水分になり、傷みやすくなる原因になります。食品安全委員会でも、お弁当の中身はよく冷ましてからふたをすることが示されています。

保冷剤は、冷ます代わりではなく、冷ました後の温度上昇をゆるやかにするためのもの、と考えると分かりやすいです。

お弁当箱は、洗いやすさと冷ましやすさも大切

お弁当箱は、かわいさや容量だけでなく、洗いやすさも見ておきたいところです。

パッキンが外しにくいもの、溝が多いもの、乾きにくいものは、毎日使うには負担になることがあります。

特に暑い時期は、清潔に洗ってしっかり乾かせるかが大切です。農林水産省でも、お弁当箱は清潔なものを使うことが示されています。

家庭では、毎日忙しい中でお弁当を作ることも多いですよね。

だからこそ、洗いやすい、乾きやすい、詰めやすいお弁当箱は、衛生面でも続けやすさでも助かります。

また、深すぎるお弁当箱は、ごはんやおかずが冷めにくいことがあります。浅めで広がりやすい形の方が、冷ましやすい場合もあります。

抗菌シートは「補助」として考える

お弁当用の抗菌シートも、暑い時期になるとよく見かけます。

使うこと自体が悪いわけではありませんが、抗菌シートを入れたから絶対に安心、とは考えない方がよいです。

基本は、手洗い、しっかり加熱、よく冷ます、汁気を切る、涼しく持ち運ぶことです。

抗菌シートは、その基本をしたうえで使う補助グッズ、という位置づけがちょうどいいと思います。

保護者の方にも、「入れた方が安心ですか?」と聞かれることがありますが、私はまず中身の冷まし方や持ち運び時間を見る方が大切だと感じています。

家庭で続けやすい組み合わせ例

家庭で使いやすい組み合わせを考えるなら、次のような形が現実的です。

家庭で使いやすい組み合わせを考えるなら、次のような形が現実的です。

・短時間の持ち運びなら、保冷バッグと薄型保冷剤1つ
・暑い時期や食べるまで時間がある日は、保冷バッグに保冷剤を2つ
・子どもが自分で持つ場合は、軽い保冷バッグと出し入れしやすいお弁当箱
・汁もれが心配な日は、密閉しやすく、洗いやすいお弁当箱
・抗菌シートは、必要なときに補助として使う

このくらいの考え方で十分だと思います。

最初から全部そろえなくても、今の持ち運び方に合わせて少しずつ足していく方が、家庭では続けやすいです。

保育園栄養士として感じること

保育園でも、暑くなる時期の食べ物の扱いはかなり気をつけます。

温度、時間、衛生状態は、見た目では分かりにくい部分です。だからこそ、「たぶん大丈夫」だけで判断しないことが大切なんですよね。

ただ、家庭のお弁当は毎日の生活の中にあります。

高価な保冷グッズをそろえることより、朝に無理なく使えること、子どもが持ちやすいこと、洗いやすくて続けやすいことの方が、実際には大事になると感じています。

お弁当作りは、ただでさえ朝の負担があります。

だから、完璧を目指すより、「冷ましてから詰める」「保冷バッグと保冷剤を使う」「暑い場所に長く置かない」この3つをまず意識するくらいが、家庭では始めやすいと思います。

まとめ

お弁当の保冷グッズは、高いものをそろえれば安心というものではありません。

大切なのは、食べるまでの時間、持ち運び方、置き場所に合ったものを選ぶことです。

保冷バッグは入れやすさと持ちやすさ、保冷剤は大きさと使う場所、お弁当箱は洗いやすさと冷ましやすさを見て選ぶと、家庭でも続けやすくなります。

抗菌シートは、基本の対策をしたうえで使う補助と考えるとよいです。

暑い時期のお弁当は少し気を使いますが、できることをひとつずつ整えていけば大丈夫です。

家庭で無理なく続けられる形を見つけていきたいですね。

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